【コラム】ある夜、鳴門でハシゴ。

20代の友達が、

「呑みに行きましょう」

と、誘ってくれた。

聞けば、お母さんの歳、

私とそんなに変わらないと言うではないか、

息子でもおかしくない年齢なのかよ(笑

まあまあ、そんなんで、

地元の鳴門で呑むことに。

年上なのに、早く着いたから中に入って、

もうビールを注文して、座って待っていた。

不思議な感じである。

ほどなくして彼が登場。

江戸時代なら討幕派の密談だ。

いつだって若者は、体制に不満を抱えているのだ。

あるいは、イギリスの70年代パンク?

私の歳で「おいおいおいっ」って

ツッコミたくなるような、

鳴門の現状。

「素晴らしいか?」と問われたら、

「まあまあ、まあまあじゃわよ」って返さないかんのが不本意なんじゃわよ(笑

彼の年齢ならば、

もっと思うところも多かろう。

だけど彼は、

びっくりするほどまっすぐな目で、

「なんかおもっしょいことしたいんすよ!」

なんちゅうか、勢いが違うのよ。

「俺、これぐらいの年の頃、何にも考えてなかったよなあ」

本当に何も考えてなかった20代の頃。

これは明らかに呑み足りないし、

さらに白熱しそうだったので、

暗い町のなかを、歩いてハシゴ。

この町は保守的すぎる。

飾ってある絵を、一ミリでもずらしたら、

怒られる。そんな雰囲気がある。

だからなんか、

先細りで、

右下下がりで、

なんだかみんな・・・っていうか、そもそも町に人が居ない。

町や、お店の人は、登場人物で、

ある人の人生に彩を与える。

だから、

やっぱり、仕事場や学校と、家庭の往復だと、

面白くないね。

ドラマが起こらないじゃないか(笑

仕事で怒り心頭。

ほんでもどっかに立ち寄って、

酒でも呑んでくんだら言うて、

ちょっとほっこりして、

それから家に帰ったら、

奥さんに八つ当たりしなくても済むかも。

なので、

所得が少ない、

だから、遊べない。

だから、色んなモノが満たされず、

解消されない。その無限ループ。

いやはや、大変な時代に商売という道を選んだものです。

だけど、

色んなモノが、

数年で本質から、すっかり変わる、

そんなことはあり得ない。

人間の本質が、そう簡単に変わってたまるかよ!

なんて日々思っています。

デジタルじゃなくて、人は元々アナログ。

今更、昔の生活には戻れないけど、

だけど、日々の暮らしを楽しく面白くするための方法があるはずだし、

その方法を見つけ出す、なんとなく導き出すために、

白猫堂ノスタルジックが有ります。


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